紅アリスと薔薇乙女

お城到着。

「あら、お城はあたしの国の城よりちっちゃいわね。…あ、その前にさ、ショップ行かない??」

「あぁ、ちょうど、買いたいものとかもあるしな。」

「いいんじゃない?」

「おぅ!行こうぜ!!」

…。

アリス一行は後ろを振り返った。そこには紅がいた。

「…久柳の知り合い?」

「俺にこんな知り合いはいない。梨音の知り合いなんじゃねぇの?」

「あたしもこんな人しらないわ。」

と梨音が言い終わると、3人とも紅に軽蔑の視線を向けた。

「あなたどちらさんですかね?」

とアリスは優しく言った。

そう。アリス一行とはアリス&久柳&梨音で結成されたチームとアリスは考えているのだった。

「ひっでぇ(泣)紅だよー?」

いつからこんな状態になったかというと紅の一言が事の発端だった。

その言葉とは…みんなは覚えているだろうか…!あの言葉を…!ズバリ!キッパリ!それは!!

[そんなバナナー!]という言葉だ!

その言葉は禁句だったらしい。

「まいーや早く行きましょ。」

アリスはその禁句の言葉の罪を『まいーや』で済ませたようだ。

「アリスがそう言うんだったらあたしもあんたを許してあげる。」

「しょうがねーな…ったく。あの言葉もう二度と言うんじゃねーぞ!今度行ったら拷問してやるからな!」

…アリスは神だ。そう紅は思ったのだった。

「ありがとーう!仏様、お釈迦様、全能の神ゼウスさまー!」

と様々な神を崇めた。その人物は紅だと言うまでもない。

というか、事の発端を1ページで済ませたアリスの方がすごいと思うのは私だけだろうか?
< 42 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop