紅アリスと薔薇乙女
「………。」
私は黙っている。
「誰だと言っている!答えよ!」
「…アリ…ス」
「アリス…?聞いたことがない名前だな。」
当り前でしょ。偽名なんだから。
「ふん。まあいい。で、アリス。お前は何しにきた?」
「…あなたは紅王子をご存知ですか??
私は兵士っぽい人の瞳をじっと見つめる。
「!!!!!」
兵士っぽい人は驚いた表情でこちらを見つめる。
「…あぁ、知っている…今でも…探している。」
「…どうして?」
私は尋ねる。
「……憎らしいからだ。捕まえたら…絶対に…殺す…!!」
…やっぱり……追われている。
「そう。だったら、私は貴方を殺す。名は?」
「ロイだ…ッッ!」
と言い、私に斬りかかろうとした。
「あたしに斬りかかろうとするのは100万年くらいはやいよ…ロイさん。」
あたしは大切な人を守る為なら…鬼にだってなってやる。