紅アリスと薔薇乙女
「あ、アリス!」
そこには紅が居た。
「なっ…なんでこんなところに!!??」
「俺たちは…っ仲間だろ!?」
そんなこと言ってる場合じゃない。
「早く逃げて!紅い疾風はただでさえ悪評判!しかもここは…っ「紅王子だ!やっと帰ってきたぞ!皆で突撃だぁぁぁ!!」」
すると、歓声があがり、紅のところへ向かう。
城の方をみると弓矢を構えている兵士が数人。
「…………!!!!危ない!!!」
咄嗟の体が動いた。
「放てーっっ!」
命令が下ると、すぐにひゅんひゅんと風をきって弓矢が飛んでくる。
ドスッドスッドスッ…
私は自分の体で紅への怒りがこもた弓矢を受け止める。
「ぐっ…が…はっ…」
鮮血が飛び散る。
その直後、ふわりとした感覚が襲ってきた。
あぁ…死んだな。
不思議と私は冷静だった。