君の隣で
相手が俺の名前を言う。
「何で俺の名前しってんだよ。」
「君は…竜っつたっけ?君。」
千晶が言う。
「竜?…竹川か?」
「何だ知り合いなのか?」
「…竹川竜…」
「…水瀬潤…」
するとお互いが不気味に笑う。
こいつは中学2年のときに転校した、俺と永遠のライバル。
それと同時に親友。万引きしたり、茶髪にしたり、ただ食いしたり授業バックレたり、
校長室の写真に悪戯書きをしたり、窓ガラスをしょっちゅう割ったり…etc…そんな仲だ。
あれ?これって悪友って言うんだっけ?
「おお、生きてたか、竜。」
「そっちこそ。どっかでのたれ死んでなくて良かったよ。」
「それはお前だろ?」
「ご心配なく。毎回、喧嘩のときに勝手に自爆してるやつと違うから。」
「何か、わけわかんないけど、一応これで良いのかな。」
「悠太、こいつ、根性ひんまがってる竹川竜。」
「潤、だれこいつ。」
「秋元悠太。俺も今日知り合った。」
「「秋元悠太?!」」
千晶と竜の声がはもる。
「な、何だよ?」
「お前、秋元悠太っつったらあの秋元秦先輩の弟だぜ?!」
「秋元秦…ああ、秋元って聞いた時は、そうかなって思ったけど、別にこいつは秦さんじ
ゃないから。」
「…」
悠太は苦笑いしていた。
「全然にてねえじゃん!」
その後、秦先輩の話で盛り上がった。