君の隣で






「…今日は、楽しかった。」

ふと、帰り道悠太がそんな事を言った。

「…今までさ、俺の兄貴のせいで、中々、俺にバンバンもの言って、話しかけてくれるや
つって、居なかったんだ。」

瞬は、他の友達と先に帰ったらしい。

「…潤。俺、お前と友達になれて、良かった。」

「…何だよ。」

自然に笑みがこぼれてくる。

「…帰り、何か奢ってやろうか?」

「良いのかよ?!」

悠太の顔が眩しい位の笑顔で満たされる。

「ああ。その代わり、マックだかんな。」

「おう!」

嬉しそうに何を食べるか考えている悠太が可愛くてしょうがなかった。

俺も、こいつと会えてよかった。


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