春夏秋冬【短】





怖かった。


自分の隠している本心が、真澄鏡に写し出されてしまうことが





怖かった。


実感した旦那様の細さが、弱さが、温もりが、


今にも消えてしまいそうで、
柔い月明かりのように、闇に溶けてしまいそうで



すごく、怖かった。







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