隣の先輩
第15章 先輩との関係
私は依田先輩と待ち合わせをしている学食まで行く。
愛理たちにはそのことを伝えておき、一人で行くことになった。
私は依田先輩と約束をしたわけで、待っているのは依田先輩だけだって思っていた。
待っていたのは依田先輩だけじゃなかった。
驚いた表情を見ていたら、待っていたという言葉は間違っているのかもしれない。
彼も私が来るとは思わなかったのだろう。
依田先輩と一緒にいたのは西原先輩。
こうして顔を合わせるのは久しぶりだった。
二人の座っているテーブルには何もごはんらしきものはなかった。
「久しぶり」
彼の言葉にうなずくことしかできなかった。