隣の先輩
 今日は愛理の家の両親がいないらしい。


 だから、今日、愛理の家に遊びに行くことに決まっていた。


 依田先輩はいるみたいだけど、愛理は放置していいからとか言っていた。


 咲の足が止まる。私はその視線の先に目を向ける。


 そこには辺りの家よりも一際広い家があった。

「もしかして、ここ?」


 咲はうなずく。そして、彼女はチャイムを押していた。


 すぐにインターフォンから愛理の声が聞こえてくる。


 声をかけると、「ちょっと待っていてね」と声が届く。


 すぐに愛理が出てきた。


「あがって」


 私と咲は門をくぐると、愛理の家の中に入る。


 彼女の家の庭先は植木などがあって、よく手入れをされているなという印象を受ける。


 私たちはリビングに通された。


 リビングには物がソファと、ダイニングテーブル、テレビとローテーブルしかなくて、広いという印象を受ける。


「適当に座って」
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