隣の先輩
第32章 終業式
「冬休み、どこか遊びに行こうよ」
そう言ってきたのは愛理だった。
今日は終業式。冬休みは補習などもほとんどない。
だから夏とは違い、遊ぼうと思えば幾らでも遊べたのだ。
空は白っぽい寒空へと変化していた。
やっぱり先輩とほとんど顔を合わせることさえなかった。
「いいけど、どこに?」
「初詣は?」
「いいね。行く」
愛理の申し出に真っ先に返事をしたのは咲だった。
「私は無理かも。親に一応聞いてみるけど」
「もしかして、どこかに行かないといけないとか?」
「うん。おばあちゃんの家に行かないといけないかも」
車を使えば日帰りで帰って来れる距離ではあるが、どうなるかは分からない。
父親は自分が中心と考えているところがあるので、私が友達と初詣に行くと言ってもなかなか受け入れてもらえない気はしていた。
「そっか。もし行けそうだったら、言ってね。別にお正月過ぎていてもいいし。それは真由に合わせるよ」
愛理の言葉に咲もうなずいていた。
そう言ってきたのは愛理だった。
今日は終業式。冬休みは補習などもほとんどない。
だから夏とは違い、遊ぼうと思えば幾らでも遊べたのだ。
空は白っぽい寒空へと変化していた。
やっぱり先輩とほとんど顔を合わせることさえなかった。
「いいけど、どこに?」
「初詣は?」
「いいね。行く」
愛理の申し出に真っ先に返事をしたのは咲だった。
「私は無理かも。親に一応聞いてみるけど」
「もしかして、どこかに行かないといけないとか?」
「うん。おばあちゃんの家に行かないといけないかも」
車を使えば日帰りで帰って来れる距離ではあるが、どうなるかは分からない。
父親は自分が中心と考えているところがあるので、私が友達と初詣に行くと言ってもなかなか受け入れてもらえない気はしていた。
「そっか。もし行けそうだったら、言ってね。別にお正月過ぎていてもいいし。それは真由に合わせるよ」
愛理の言葉に咲もうなずいていた。