隣の先輩
私は和葉さんの出してくれた紅茶を飲みながら、彼女が戻ってくるのを待っていた。
しばらくして片手でつかむのは大変そうな分厚いものを抱えた和葉さんが部屋に戻ってくる。
彼女はそれをテーブルの上に置いた。それを開く。
そこに写っていたのは産着を着た赤ちゃんの写真。
「もしかしてこれって先輩のアルバム?」
意外なことにドキドキしていた。
「そうよ。でね」
和葉さんはページを捲る。
そのアルバムが三分の一ほど捲られたときだった。
そこに写っていたのは布団を被り、そこから目と鼻だけを覗かせている子供の頃の先輩の姿。
「可愛い」
思わずそう口にしていた。私は自分の知らない先輩の姿に顔がにやけそうになるのを堪えながら、隣の写真に視線を移す。
そこには肩越しに振り返る男の子の姿。顔は半分しか見えないけど、これもこれで可愛い。
次の写真はテーブルの下に隠れている姿。
そこで私は首をかしげる。
先輩の一つ、一つの写真に反応を示したかったけど、可愛いという気持ちより疑問のほうが大きくなっていく。
和葉さんは私に声をかけると、ページを捲る。
しばらくして片手でつかむのは大変そうな分厚いものを抱えた和葉さんが部屋に戻ってくる。
彼女はそれをテーブルの上に置いた。それを開く。
そこに写っていたのは産着を着た赤ちゃんの写真。
「もしかしてこれって先輩のアルバム?」
意外なことにドキドキしていた。
「そうよ。でね」
和葉さんはページを捲る。
そのアルバムが三分の一ほど捲られたときだった。
そこに写っていたのは布団を被り、そこから目と鼻だけを覗かせている子供の頃の先輩の姿。
「可愛い」
思わずそう口にしていた。私は自分の知らない先輩の姿に顔がにやけそうになるのを堪えながら、隣の写真に視線を移す。
そこには肩越しに振り返る男の子の姿。顔は半分しか見えないけど、これもこれで可愛い。
次の写真はテーブルの下に隠れている姿。
そこで私は首をかしげる。
先輩の一つ、一つの写真に反応を示したかったけど、可愛いという気持ちより疑問のほうが大きくなっていく。
和葉さんは私に声をかけると、ページを捲る。