隣の先輩
第6章 デート
先輩とのデートの日。
その日の洋服は今年に入って買った胸元にギャザーにあるペールピンクのニットに、白のシフォンスカートに決めた。
髪の毛は少しだけ巻いていた。
「おかしくない?」
「大丈夫だって」
母親が呆れ顔で私を見ていた。
「そろそろ行かないといけないんじゃない」
母親の言葉に時計を見る。待ち合わせ時刻の五分前になっていた。
白い帽子を手に取り、慌てて家を出る。
ドアを開けると、目の前に先輩の姿があって、思わず仰け反っていた。
「どうかした?」