虹の橋
春が過ぎて

青葉も盛りになった。


私は相変わらず
人と距離を置き、


ただひたすら
自分の世界にこもった。





はずだった。











ある日。
珍しく私のケータイが鳴った。


パッと開くと、
そこには高校時代の懐かしい名前。


2年の時、同じクラスで仲の良かった

結衣だ。


《元気してる?飲みに行こうよ!》



何年も会ってなかったわりに
軽く短い文。



いつもなら
何か理由をこじつけて、
断るとこだけど


不思議と
会いたいな、と思った。


高校時代、
あの時も私はよく悩んでいて

よく結衣に救われたことを思い出したから。



次の金曜の夜に
会う約束をした。



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