僕 の 愛 し い 人 [ホラー]
『ねぇ桜。
正之さんは?』

『正之は先輩の車借りに行ってるよ。
正之の車も琉輝星の車もバレてるかもしれないからね。』

美月は納得したように頷く。

『じゃあ雪梛。
着替えますか。』

美月は立ち上がり脱衣所まで歩いて行く。

『そうだね‥。』

私も返事をして脱衣所に向かう。

『雪梛‥ちょっと痩せた?』

脱衣所で服を脱いだ私を見て美月は聞いてきた。

『え‥どうだろ?
よく分かんないや。』

痩せたとしても1、2kgぐらいなのに。

『私、そんなに痩せた?』

『うん。
ちゃんと食べてる?』

『‥‥‥‥』

正直そんなに食べてない。

だって‥強がっていても本当は怖い。
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