僕 の 愛 し い 人 [ホラー]
『番号教えたんは、ここにおる4人だけやろ?』

『あ、はい。
落ち着くまでは誰にも教えないつもりです。』

私は新しい携帯を鞄の中にしまいながら答えた。

『なら安心やな♪
じゃあ桜ちゃん家にレッツゴー!』

そう言いながら車を発進させる景一さん。

陽気な人だなー‥。

『あれ?
景一さんって私の家知ってましたっけ?』

桜が景一さんに問う。

『正之に聞いてーん♪
俺、住所聞いたらすぐどの辺か分かるねんで?
凄いやろ?』

笑いながら返す景一さん。

助手席に座る正之は何か言おうとしてやめていた。







その時私は、景一さんが桜と大きな関わりを持っているとは知りませんでした。

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