僕 の 愛 し い 人 [ホラー]
『あぁ!その服気に入ったかい?
こんなのもあるよ?』

ピンクのフリフリな服を出す男。

『そんなのいいから、さっさとここから出して。』

『それは無理だよ。』

その言葉に苛立つ私。

『タバコ。』

私は足を組み手を差し延べる。

『え‥雪梛タバコ吸ってた?!』

『前吸ってたんだよ!!!!!!
セブンスターのBOX!!!!!
ないならさっさと買いに行けよ!!!!!!!クズ野郎!!!!!!!』

『ごめんね!雪梛‥
すぐに買いに行くから‥待ってて!
あとライターも!』

それだけ言って男はさっさと部屋を出て行った。

男が出ていくとガチャッと鍵を閉める音がした。

その瞬間ガタガタと体が震え出す。

本当はタバコなんて吸った事がない。

本当はあんな事を言って怖かった。

だけど怯えたら付け込まれて何をされるか分からない‥。
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