僕 の 愛 し い 人 [ホラー]
『‥でもさ!正之って警察じゃん?
なんかあったら心強いしさ!
るきっちもいるし!せなもちょっとは安心じゃない?』

桜はあえてふざけた時の琉輝星の呼び方をした。

確かに正之は警察だ。

琉輝星もいるし心強い。

だが雪梛は知っていた。

『俺が警察なのは確かだ。
だが俺は知り合いがストーカー被害にあっているからといって人を動かせる程"上の人間"ではない。』

今、正之が言った事を。

何も話さなかった雪梛がやっと口を開く。

『あたし‥さ‥‥‥
あのストーカーに‥‥‥
殺され‥るの‥‥‥?』

私はこの前ストーカー被害にあって殺された女の人の特集をニュースで見た。

それと同じように私は殺されるの?

なんで‥なんで私なの?

『‥大丈夫だって!
雪梛は俺が守ってやっから。』

琉輝星は雪梛を励ますように言った。

その時‥―

雪梛の携帯から非通知を告げる音楽がなる。
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