僕 の 愛 し い 人 [ホラー]
『‥‥‥‥通報があってな。
向かいの家の前に変な男が居るって。』

警官が小さな声で実に言う。

『‥え?
さっき喧嘩って‥‥‥』

『変な男がいるって通報が来たなんて言ったら相手がキレるかもしれないだろ。
ストーカーなら自覚がない奴がよく居るからな。
刺されたりするかもしれんぞ。』
確かにあいつなら‥‥
‥‥‥‥刺す?

『百合子!桜!』

実は家の中の百合子と桜を思い出しキーケースから家の鍵を取り出す。

―ガチャ

家の鍵を開け実は廊下へと走る。
『百合子!どこだ!』

『実‥さん?』

百合子は階段を駆け降り実に抱き着いた。

『よかった‥』

実は百合子を抱きしめながら無事である事に安心した。
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