僕 の 愛 し い 人 [ホラー]
俺と正之は窓を開けベランダに出る。

『あれだ!』

俺はベランダの柵を飛び越えようとした。

―ガッ

『やめとけ。』

正之は俺の肩を掴み止めてきた。

『‥‥‥‥‥‥‥』

今捕まえてもあいつが朝の奴っていう証拠も何もない。

『もしかしたら盗聴器等が付けられてるかもしれない‥。
今日は遅いから明日にでももう一度、業者に来てもらおう。』

『‥その話‥今いる?』

苦笑いしながら俺は聞いた。

正之も苦笑いで返す。

『るき兄‥せなちが‥‥』

桜と星愛に支えられている雪梛の手には












俺の為に伸ばしていた長く黒い髪が何本も絡み付いていた。











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