百万回のイエス
・・・浜岡の話しによると・・・浜岡には高校生の彼女がいて(おい!)、デートに彼女の友達も来るらしく、その子の相手役が必要・・・とのこと。
で、その役が俺かよ。
俺は遊園地のどでかい入場門を見て思った。
海の近くに位置する、大型遊園地。空はピンクやらオレンジの混ざった中に、うっすらと青色が入ったような色だ。
「すぐ暗くなるし、1時間くらいだからさ!」
浜岡が俺を説得する。
「なんで、1時間程度のデートとかしようと思うわけ?休日にしろよ!」
だいたい、忙しい平日にする意味が分からん!
俺は少しイライラしながら返した。
「そ!れ!は!彼女の可愛いわがままでしょ!平日も会いたーいってさ!」
がくっと顎が開きそうになった。浜岡はにこにこと害のない笑顔を浮かべている。
「・・・そうかよ・・・」
いったい、何があって、女子高生と付き合うことになったんだろう。
俺が首をひねって考えていると、浜岡が急に大声を出した。
「麗奈(れな)!」