百万回のイエス
これは、何かおかしくねぇか・・・?
俺がそう気付いたのは、浜岡に無理やり電車に乗せられて、30分は経っていた。
「・・・浜岡。」
俺がぼそっと呼び掛けた。浜岡が俺の方に向き直る。
「わりっ!飲みに行くの、ウソ!本当は遊園地に向かってまーす!」
ゆうえんち?
あの、遊具でいっぱいの?こいつ、本当に頭壊れたか・・・?
「・・・その冗談、意味分からん。」
「冗談じゃねぇよ!あのな、実はな・・・」
窓の外は夕陽がこれで最後とばかりに、強い光を投げかけていた。