あめキス


「羨ましいだろ♪」


「別に?」


「強がんなって 笑」


「強がってねぇし、なぁ華?」


「うっうん。あ、あたしトイレ行ってくるね」




あたしは陸を避けるようにトイレに行った
トイレの前に立つと中から声が聞こえた




「桃子大丈夫?」


「うん」


「てか、藤川とか何?かっこいいからって調子んのってさ」


「ほんとほんと!」


「来ないとかありえなくない?」


「藤川くんは悪くないよ!あたしが早く行けばよかったの」


「でも普通待つでしょ」




…前田さん昨日告ろうとしたんだ。あたしが邪魔したのかな。


あたしは屋上に向かった




「はぁ…もぉー!モヤモヤする!!」


「うるさい、でっかい声だすなよ」


「え?」




振り向くと陸が陰で寝てた




「お前さ、俺の事避けてんだろ」


「え、何が?あたし教室戻るね!」




そう言って戻ろうとドアに手をかけたら手を捕まれた



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