あめキス
「昨日のが原因?」
「……」
「あんなん」
「あんなん!?陸にはあんなのかもしれないけど!」
あたしは途中で言うのをやめた
「なに?」
「もぉいい。じゃあね」
陸の手をほどいて出て行こうとすると
「華!」
「陸なんて…大っ嫌い」
陸の手を振り解いて走って教室に行った
「っはぁはぁ」
「華、どぉしたの?」
涙を堪えてるあたしに気づいた知香はあたしを連れて隣の資料室に行った
「なにかあったの?」
「…っ知香ーっ」
「なっ!どぉしたの?!」
あたしは泣きながら昨日の事からさっきの事を話した
「藤川が…。ねぇ、華はどう思ってる?」
「なにを?」
「藤川のこと」
「…嫌い。陸なんか大っ嫌い」
「ほんとに?」