あめキス


「なにすんのー!」




陸はあたしを無視して立ち上がった


痛いなぁと言いながら顔をあげると




「華、帰ろ」




手を差し出した陸がドアの所に立ってた




「うんっ」




あたしが陸の手を握ると歩きだした


なんだか隣を歩いてるとふんわり甘い匂いがした




「ねぇ、陸香水つけてる?」


「香水?今日はつけてないけど」


「あれ?じゃあなんだろ、この甘い匂い」




くんくんしてると陸がペロッと舌をだしてあめを見せた




「あ~!あめか!」


「ほしいの?」


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