あめキス
次の日の朝、あたしは走ってた。
ヤバイー!遅刻しちゃう!!
なんであたしがこんなに遅刻くらいで急いでるのかと言うとあたしの学校は、1回の遅刻で5枚2回の遅刻で10枚と5枚ずつ増えて夏休み冬休みの課題としてやらされるのだ。
もぉー!そんなのごめんだよ!!
でも後…
「10分ーーっ 泣」
半泣きで走ってると後ろから
「まぁた泣いてんの? 笑」
「陸!だって遅刻ーっ!」
すると陸はあたしの前で止まって後ろをぽんぽんと叩いて乗れば?と言ってきた
「いいの?!ありがとっ」
陸の自転車にまたがった。そして、チャイムギリギリ間に合った。SHRが終わって先生が教室を出るのと同時にザワザワ教室が賑やかになった
朝のお礼をしようと思って陸の席に行こうとしたらドアの方から陸を呼ぶ声がした。その方向に目をやると桃子がいた
「藤川くん!」
前田さんが陸を呼んだ。陸はその声に振り向いたけど誰だっけ?って顔をしていて、その横にいた田口くんが教えていた。