猫耳姫とメガネ王子
大人になったら、自分もここから行き来できるかな、なんて考えていたけれど、思ったより自分が成長していない事に気付く。



「唯……?」



見ると、壱が同じように窓を開けて、驚いた表情でこちらを見ていた。



「唯、まだ怒ってる?」



壱は、尻尾を触った事を言ってるんだ。



もうそんな事どうでもいいんだよ?



こうして、壱と私の距離が戻ったんだから。
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