猫耳姫とメガネ王子
「んに……。壱」



「なに?」



「今度からは、カーテン開けっ放しにしようね」



なんだか照れくさくて、そっぽを向いて言う。



あぁ、私って可愛くない。



猫耳になって、少しは素直な可愛い子になってるかなって、思ったんだけど。



すると、クスクスと笑い声が聞こえてきて、私はパッと視線を戻した。
< 104 / 473 >

この作品をシェア

pagetop