猫耳姫とメガネ王子
☆☆☆

ぬき足さし足忍び足……。


自分の家に入るのに、そーっとそーっと物音を立てないように気をつけて、息まで殺している私。


だって、家に入るためにはまず、壱の家の前を通らなければならないから……。


『なにがなんでも、ダーツに行く!!』


帰り際、鈴にそう言って現地集合の時間まで決め手帰ってきたのだ。


壱とのお食事なんかで潰してたまるか!
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