猫耳姫とメガネ王子
向かって右側の机には分厚い本の山と、ビーカーやフラスコが散乱していて、左側の机は綺麗に整頓されていた。


「そこ、座って」


壱に言われて、私は2つ置いてある丸椅子に腰を下ろす。


なんだか、別世界に来てしまったように落ち着かない。


壱は細長くて大きい洗面台で手を洗ってから、私の前に座った。


「いくらか、これが原因じゃないのかって薬品をピックアップしたんだ」
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