猫耳姫とメガネ王子
「うむ……。どうやらこの液体が原因の1つだったらしいが……」


と、壱はカラッポになった小瓶を見つめる。


「原因、わかったんだよね? 早く、早く戻してよ!」


「ちょっと待て。

さっきも言ったようにこの液体は体に害を及ぼすものじゃない。

だから、唯がこの液体を飲んで猫耳になるのは、他にも原因があるんだよ」


私の頭をポンポンと撫でながら、壱は難しそうな顔をする。

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