猫耳姫とメガネ王子
「それに、お前が一気に全部飲むから研究材料の液体がなくなったんだ」


「にゃっ! それって、私のせい……?」


「そういうワケじゃないが、今日はこれ以上の研究が無理ってことだな」


そ、そんなぁ~っ。


泣きそうになり、耳と尻尾は垂れ下がる。


「まだ明日だって休みなんだ。ゆっくり考えればいい」


コキコキと肩を鳴らし、私の手を握って部屋を出る壱。

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