猫耳姫とメガネ王子
最初は散々気にして嘆いていたけれど、こうしてのんびり過ごすのは久しぶりで、なんだか癒されてしまった。



思えば私は、自分磨きと男探しばかりに時間をかけていたし、男の前では必死で自分を取り繕っていた。


だから、こういう何もしない休日っていうのをどこかで望んでいたのかもしれない。


「唯、夕飯食べて帰るだろ?」


「に? いいの?」


「あぁ、今日はパスタだって」


「やったぁ!」
< 141 / 473 >

この作品をシェア

pagetop