猫耳姫とメガネ王子
「え?」


「なぁに嫌そうな顔してんのよ。相手は女の子よ? まさか、やましい事でも考えてたんじゃないでしょうね!!」


母親にズバリと言われて、俺は思わず赤面する。


いや、唯に手を出したりしないと言った手前、何かをする気なんてなかった。


けれど……そういう展開を期待していないワケでも、なかったりする。


「俺は唯の事を女だなんて思ってねぇし」
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