猫耳姫とメガネ王子
「唯――?」


涙を流すその頬に、黒い髭がヒクヒクと動いていることに気がついた。


え……?


それを見た瞬間、俺は表情を固くする。


どうしてだ?


今回はクスリの分量もちゃんと考えたハズ――。
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