猫耳姫とメガネ王子
本当は耳と尻尾だけは隠して外へ出たかったのだけれど、そんな暇もなく、

私は今キャミソール1枚とウエスト部分がゴムになっているスカート姿で歩いている。


でも、こんな夜中に出歩いている人なんてほとんどいない。


外灯で照らし出される度に少しだけ自分の姿が気になったけれど、それも次第に気にならなくなって行った。


「壱のばかぁ~」
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