猫耳姫とメガネ王子
ヤケを起こした私は、ズンズンズンズン、奥へ奥へと進んでいく。


この辺は学校でも『悪い』と評判で、教師達が口をそろえ、近寄らないようにと毎日のように注意している場所だ。


でも、そんな事だってどうでもいいんだから!!


「ねぇ、君1人?」


涙をぬぐって歩調を緩めた瞬間、後ろから声をかけられて、私は立ち止まった。
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