猫耳姫とメガネ王子
「頼むから、1人で勝手に出て行くな」


壱は私の体を強く抱きしめて、振るえる声でそう言った。


壱……もしかして、泣いてる?


「ごめ……壱?」


「心配して探し回ったんだからな」


ごめん。


ごめんなさい壱。
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