猫耳姫とメガネ王子
「あの……ね、鈴」


なんだか『彼氏です』と紹介するのが恥ずかしくて、私はすでに照れている。


「実は、付き合ってるんだ」


私のかわりに爽やかな微笑みと共にそういったのは、壱だった。


「へ……?」


驚いて、ポカンと口を空ける鈴。
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