猫耳姫とメガネ王子
私の親も、私がずぅっと帽子とマスクとジャージをつけたままなのを見て、何かを察してくれたらしく、壱の家に行く事を反対しなかった。


そう、親についてはなにも問題はないんだけれど――。


壱の部屋でテレビを見ながらゴロゴロしていると、携帯電話が震え出した。


画面を見ると、『新着:鈴』の文字。

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