猫耳姫とメガネ王子
目の下クマを作って、疲れ切った顔をした壱が部屋の中へ入ってきたのだ。


私は慌ててかけより、「壱? 大丈夫?」と、その様子を伺う。


「唯――」


「んにゃっ!?」


突然覆いかぶさるように抱きしめられて、心臓がうるさく跳ね始める。
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