猫耳姫とメガネ王子
「なんでも……ない」


だけど、このまま眠って欲しくないと思っている自分がいる。


不安――。


不意にそんな気持ちが過った。


そう、私は不安なのだ。


眠って、目が覚めたとき、壱が何て言うのかが、不安なのだ。
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