猫耳姫とメガネ王子
自分のお尻をそっとなでてみる。


そこにはもう、尻尾の感覚はない。


私の尻尾はなぜだかすごく敏感で、それが原因で壱にさんざんつつかれて、遊ばれてしまった。


最初はそれが嫌だったのに、今ではなぜか触れて欲しい、いじめて欲しいを思っている自分がいる。


そんなことを考えるなんて、私は少しおかしいんだろうか。


「壱ぃ……」
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