猫耳姫とメガネ王子
そもそも、壱ならもっと頭のいい高校に入学できたのに、なんでここに同じ学校の制服を着て立っているのかが、疑問でならない。


「唯、今日は俺の家で一緒に夕飯だよ」


「はぁ? なんで私が壱の家でご飯食べなきゃなんないのよ」


夕飯は、いい男においしいパスタでもおごって貰う予定でいたのに。


「唯のお母さんから頼まれたんだよ。『食べさせてやってください』って」


なに、それ。
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