猫耳姫とメガネ王子
「あ――」


口を開きかけたとき、我に返った男の仲間達が騒ぎ始めた。


「なにすんだよ、誰だテメェー!」


「うるさい」


スッと足を下ろし、冷たい視線で男達を見るのは――壱。


掴みかかろうとする男のお腹へ一発、逆側から襲ってくる男を長い足が蹴り上げた。


「す……ご」
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