猫耳姫とメガネ王子
あっという間に伸びてしまった男たちに、私は唖然として壱を見つめる。


「なにしてんだ」


「にゃ……?」


「何してんだって聞いてんだよ。教室には生徒が沢山いるのに、なんで助けを呼ばない?」


「壱……」


今までに見たことがないほど怒っている壱に、私はジワリと涙が浮かぶ。
< 73 / 473 >

この作品をシェア

pagetop