猫耳姫とメガネ王子
だけど、唯との幸せを諦めたワケではなかった。


人の心は金や科学では動かせない。


仮に動いたとしても、それは錯覚で、相手の本心からでないことは確かなのだ。


俺は唯と、そんな薄っぺらい関係を望んでいるわけじゃなかった。


そして、この日から、俺の研究が始まる。


唯が嫌がらずにずっと俺の隣にいてくれるための、研究が――。
< 79 / 473 >

この作品をシェア

pagetop