猫耳姫とメガネ王子
だから俺は、この薬を完成させたんだ――。


ついている時はとことんついているもの。


俺が薬を完成させたこの日、唯の両親が旅行で帰ってこない事を知った。


「母さん、どうせだから唯を晩御飯に呼んだらどう? あいつきっとカップラーメンで済ませるつもりだろうし」


できるだけ、違和感のないように俺からそう提案したのだ。
< 81 / 473 >

この作品をシェア

pagetop