猫耳姫とメガネ王子
「だって……怖かった……から」


ビクビクと体を震わせる、小さな唯。


そりゃ、そうだよな……。


あんな集団で声かけられれば、誰だって頭ん中真っ白になって、声も失うだろう。


「怒って悪かったよ……。今日は2人で早退しよう。な?」


うりうりと頭を撫でると、唯は小さく頷いた――。

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