猫耳姫とメガネ王子
この、胸を熱く締め付けられるような感覚を、若い女性の間では『胸キュン』と呼ぶのかもしれない。


「唯――」


愛しい気持ちをこらえきれずに、俺は唯の尻尾にそっと触れる。


その、瞬間――。


「んっ……にゃぁああっ!!」


立ったままビクンッと背を仰け反らせたかと思うと、


ヘナヘナとその場へ座り込んでしまったのだ。


な、なんだ?


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