猫耳姫とメガネ王子
妙に色っぽい声と、赤く染まった頬。


「ダメなのぉ~……尻尾、触られるの弱いにゃ……」


涙をいっぱいにためた瞳。


うそだろ?


今の反応、本当に?


あまりの敏感ぶりに疑いを抱いてしまうが、唯の体は潔白なのだ。


今まで誰にも触れられた事がないのだとしたら、今のこの反応が、本物――?

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