あなたと夢
「何?どうしたの?元気ないじゃん..。」
奈美の質問に2人は黙り込む。
「璃緒!?そのあざ何!?」
「...!?」
しまった。あざが奈美にバレた。
「ちょっと見せなよ!!すごいあざじゃん!」
私は、2人に本当のことを話す決意をした。
"じゃあ....2人に話すよ。一度、教室入ろう?"
ペンをスラスラ動かす。
2人は"わかった"と言って、校門を後にした。
――。
私は、教室へ入って、2人にいままであった事全て話した。
「そっか。ありがとう。話してくれて...。辛かったね...。」
「また何かあったら、私達に言って?ね?」
そう言って、私を抱きしめてくれた。
ありがとう。お礼を言いたいのは..こっちだよ。
話して...よかったのかな?
引かないのかな?
いろいろ不安はあった。だけど、2人なら信用できたんだ。
“私...ちょっと屋上行ってくるね?”
そう、ノートにペンを滑らせると、
「うん。いってらっしゃい。」
って優しく見送ってくれた。
私は、気晴らしに屋上へ向かった。